『立場』で人をつくる
『立場』で人をつくるには
「立場が人をつくる」というのは、よく聞く話です。担当者時代には頼りない部分が垣間見えて、管理職が務まるかと心配されていた人が、いざ部下をもつマネージャーに昇進すると、見違えるようにたくましく成長することがあります。本人の自覚もさることながら、周囲の人が”マネージャー”として見ていますし、そして大きな期待もしています。この目に見えない力が当人に実力以上の能力を発揮させるための重要なポイントになっているのです。
「やっていけるかのな」と不安感を持たれるより、「やって当たり前だろ」と思われた方が力を発揮するのは明らかです。”安心して期待をする”ことが、当人の成長には望ましいことなのです。このような環境を誰もが経験できればいいのですが、ポスト不足などもあり、実現が難しくなっています。そこで、意図的に ”立場 ”を創り出し、能力開発に役立てようというのが、この項の狙いなのです。
研修のすすめ方
「立場が人をつくる」のは、どこか受動的なイメージがします。もっと積極的に”立場”をいかすために、「立場で人をつくる」ことを展開していきます。
『立場』
プロジェクト、イベント、キャンペーン等の実行責任者をやってもらいます 朝礼や会議時等、みんなの前で責任者に任命し、 同時に協力要請もしておきましょう ※大きな行事がなければ、プチプロジェクトを考えましょう
責任と権限(予算)
責任だけでなく、予算を含めた権限も渡しましょう ※いったん任せたら、口出しはやめましょう ただし、ほったらかしはダメです
進捗のフィードバック
責任者として進めていることに対する反響を入手し、伝えてあげましょう ※やっていることへの評価は気になるものです 積極的に情報を集め、フィードバックします
人的成長のフィードバック
周囲の人にも協力を求め、人的成長の ”変化 ”を観察してもらいましょう 成長ぶりを教えてもらい、当人へ伝えてあげましょう(第三者の評価はうれしいものです)
この研修のポイント
- ・人を動かす経験をしてもらいましょう ※リーダーシップを発揮する貴重な機会
- ・失敗の非難はやめましょう ※失敗は一切とがめず、最終責任は上司が負います