社内企画がうまくいかない社内の ”抵抗 ”とは?
社内企画がうまく進まない理由
組織の中のある部門が、新たな企画を考え実行しようとする際、見えない力が働いてコトがうまく運ばないことがあります。企画を立案した部門は、当然自部門がやるべき課題なので積極的に取り組みますが。しかし、他部門にとってはメリットが少なく、逆に負担が増えてしまうこともあり得ます。
本当は、他部門にとっても取り組んだ方がいいことが、説明が不十分だったり、感情的な問題になったりが原因で、話が進まなくなるケースもあります。何か新しいことを企画するときには、ステークホルダー(利害関係者)にとっても、プラスになるように考慮しなければなりません。
”抵抗 ”はこうして生まれる
下の図をみてください。

A部門が発案部門として、あるプロジェクト案を作りました。青い棒グラフはこのプロジェクトを実施することでもたらされる、メリットの大きさを表しています。一方、赤いい棒グラフはデメリットの大きさを表しています。
全社的に見てもメリットの大きさは明らかですし、部門ごとにみても、C部門を除けば、メリットの方が優っています。このような状況であれば、会議体に上程された A部門のプロジェクト企画案が承認される可能性はかなり高くなるでしょう。
このとき、当事者になるB部門、C部門、D部門の各責任者、および実務担当者と事前調整をしておく必要があります。何も聞かされずに、いきなり決定事項として知らされると、なかなか協力しようという気持ちにはなりにくいものです。
会議での決定事項だからと、そのことを「錦の御旗」に掲げてプロジェクトを進めようとすれば、社内の ”抵抗 ”が生まれてしまいます。