人材育成 PDCA以前の問題
PDCAとは?
PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)の 4つの過程を順番に回していき、継続的な業務改善を推進するための管理手法です。ISO9001(品質マネジメントシステム)、ISO14001(環境マネジメントシステム)など、ISO(国際標準化機構)のマネジメントシステムでも導入されています。

ビジネスの世界でよく使われるPDCAサイクルですが、方法論そのものはわかりやすくシンプルで有益性の高いものです。しかし、そこには前提条件があり、一番最初に計画を立てる段階で、現状を十分に把握していないと、成果の望める計画をつくることができないのです。
事実把握、現状認識から始めましょう
人材育成を推進していくためには、まず「事実」を把握して、十分に現状認識を深めた上で、計画づくりに取りかかることが重要です。現状がわからないまま、スタートをしても成果が表れる可能性は高くありません。
テスト的にやってみる分にはかまいませんが、本格的に実施するのであれば、しっかりと事実把握、現状認識をしておきましょう。
問題が明確なら対策は立てやすい
現状がわかれば、問題点が明確になり、どう対策していけばいいか、計画を立てやすくなります。計画(P)が立案できれば、次に実行(D)に移りますが、この段階までは、みんなの意識も高いのですが、次の評価(C)段階では、登山のように、だんだん意識が希薄化していきます。
意識を薄れさせないためには、従業員の方全員に人材育成活動を常に知っておいてもらう工夫も必要です。また、計画の進捗状況を確認し、妥当かどうかの判断できるようにしておく必要もあります。

「事実」を把握し、検証可能な計画を立てましょう