『たとえ話』でわかる化
『たとえ話』活用のすすめ
内容の理解しにくいことを、そのまま伝えられても、なかなか頭の中に入るものではありません。そんな場合は、たとえ話を活用して、わかりやすく説明してあげましょう。話の上手な人は、わかりにくいことでも、たとえ話をうまく使って解説します。ものごとを正しく理解し、納得できれば人の行動にも変化が表れてきます。
『たとえ話』の利点
たとえ話を使うメリットは、話す相手に応じて説明の方法をいろいろと変えられることです。相手にとって、わかりやすく、イメージできて、なおかつおもしろい説明なら、抵抗なく受け入れてもらえます。どんなことに興味や関心をもっているかを知ることで、より良いコミュニケーションが実現できるのです。
『たとえ話』作成のヒント
相手の関心の高いことでたとえましょう
※対象者が少ないほど、題材を絞り込んで、たとえ話を考える
状況にあわせて使い分けましょう
【1対多の場合】 みんなに理解できるたとえ話を考える
※誰でも知っていること、誰でもわかることばを使ったたとえ話を考える
【1対 1の場合】 相手が興味・関心を持っていることをたとえ話に使う
※サッカー好きなら、サッカーたとえ話を考える
たとえ話の事例をストックしましょう
※自分がおもしろいと思った話はストックし、自分なりにアレンジしてみる
自分の趣味や得意分野のことで、たとえ話を考えてみましょう
※自分の好きなことなら、アイデアも浮かびやすい
常にどんな表現が可能か意識しましょう
※常日頃のトレーニングが重要
従業員みんなが知っている ”社内ネタ ”も活用しましょう
※身近なネタは受け入れやすい
よく使われているたとえ話は控えめに
ex.”ゆでガエル”、”裸足の原住民 ”
不作為(やるべきことをやらない怠慢)、わかりにくさを戒め
「爆弾ゲーム」
(使用例:導火線を見ながら仕事をするな)いつかは問題が大きくなることを知っていながら、自分には火の粉が降りかからないからと、素知らぬ振りをしていることを戒める

「マシン語」
(使用例:君の言っていることはマシン語だ)
言っていることは明確(0か1)だが、意味が理解できない ⇒ わかるように説明しよう
※コンピュータが処理するプログラムは、最終的に「0」と「1」から成り立っている
「渋滞の先頭を走るな」
(自分が ”渋滞 ”の原因だとわかっていない) 業務の流れ、情報の流れを悪くしている本人が得てして気づかないことへの戒め
「台所用洗剤」
(使用例:君がこのプロジェクトの台所用洗剤になれ)
水と油は分離してしまうが、”界面活性剤 ”によって混ざり合うようになる
チャレンジ精神を鼓舞しましょう
「見逃し三振より空振り三振」 (野球)
バットを振れば当たる可能性もあるし、相手がエラーして出塁できるかもしれない
「強めに打たないとカップには入らない」 (ゴルフ)
カップを越えるくらいにパッティングすれば、入る可能性はある
「ライン際を攻めないと勝機はない」 (テニス)
コートのラインぎりぎりを狙っていけば、相手は返しづらくなる
「蹴らなきゃ入らない」 (サッカー)
つま先にちょっと当たったボールでもゴールする可能性はある
不断の努力の重要性を知ってもらいましょう
「電動アシスト自転車」 体力(能力)低下 ↓
「その時」は楽かもしれないが、電池が空になると重い
「市販の自転車」 体力(能力)維持 →
こぐのを止めても、しばらくは惰性で走っている
「競輪用の自転車」 体力(能力)向上 ↑
こぐのを止めたらすぐこける
