従業員に対する学育の動機付け
小学校に入学以来社会人になるまで、ほとんどの人は教え育てられること(教育)に慣れ親しんできています。会社に入っても、「教育されたい」と考えている人が少なくありません。このような受け身のスタンスでは、習熟速度の向上はあまり期待できません。
従業員自ら、「学び育とう」という強い意識をもってもらうことが人材育成には欠かせないのです。あらゆる方法を駆使して、動機づけをしていきましょう。
学ぶ意欲を高めるには
従業員のみなさんに、自己学習に対して真剣な取り組みをしてもらうためには「自分に役立つ内容」でなければなりません。また、自分には関係ないとか、興味がわかないとか思われてしまうと、推進は困難になってきます。関心をもってもらう工夫が欠かせません。
「役に立ちそう」
「自分の役に立ちそう内容」とはどういうものか考えてみましょう。
自分の能力向上につながりそうなもの
どこでも通用する能力を育成可能 → 市場価値が生まれる、自分に足りない能力を習得可能
今の仕事にいかせそうなもの
業務の効率化が図れる、売上アップにつながる等々
学んだ人の感想を公開するのもいいでしょう
「この研修はこんな役に立った」というような生の感想は貴重
「おもしろそう」
研修そのものがおもしろい
社内の名物講師等を活用
最初にこういうものを経験させることが大事 → 「学ぶことはおもしろい」と感じてもらえる
知識欲を刺激するような内容
調べてみたくなる、聞いてみたくなる、見てみたくなる、やってみたくなる
研修受講者の意見・感想を公開
「この研修のここがおもしろい」、「この講師のここが楽しい」等々
その他の学習意欲刺激策
全社で「学育」に注目し、盛り上げましょう
・社内での情報発信機会増
・人事考課制度と連動させましょう
・自ら成長しようとする人、それを支援する人を評価するしくみづくり