人材育成 やれない理由・やらない理由
人材育成の重要性を認識しながらも、なかなか実現できない現実もあります。なぜやれないのか、なぜやらないのか。その理由を少しでも知っておけば、対策もしやすくなります。
やれない理由「教育機会」が減っている
かつて経済成長をとげていたころは、人がいなければ仕事がまわらないため、企業は新卒者を中心に大量採用をしていました。毎年後輩たちが入社してくれば、先輩たちが彼らの面倒をみて、仕事を”教える”必要性がありました。とにかく目の前にある業務をこなしていくためには、新人君たちを一日でも早く一人前にしなければなりませんでした。
1990年台前半までは、そういう状況でしたが、バブル景気の終えんとともに、新規採用者の採用抑制がその後しばらく続くことになりました。後輩が少ないと、先輩として教える機会はなかなかありません。教えることで自分自身が成長できるのに、そのチャンスがないのです。
教える機会を創り出しましょう
やれない理由 「どうすればいいのか」がわからない
現状の把握ができていなく、何が問題なのかもよくわからないために、どうしたらいいか手がつけられない状況もあるでしょう。事実をつかむということは、案外手間がかかるものです。次項(1.4)で関連することを説明していますので、参考にしてください。
やらない理由
- ノウハウがない
- 人材育成内製化を進め、ノウハウの蓄積をしていきましょう
- 人がいない
- 従業員全員が講師になるよう目指しましょう
- 時間がない
- やることが増えたら、やめることも見つけましょう
- お金がない
- 人材育成内製化でコストを抑えましょう(アウトソーシング先への丸投げから脱却)
- 経営者にやる気がない
- これからはますます『企業は人なり』になっていきます
知恵をしぼって、やれる方法を創り出しましょう