「身近度」近く、「関心度」高い "意識ゾーン "
「身近度」は近く、「関心度」の高い「意識ゾーン」のあたりに意識があれば、相手は興味を持って話を聞いたり、学習に取り組もうとしてくれます。「身近度」、「関心度」の組み合わせパターンを理解していれば、「意識ゾーン」へシフトさせるための手がかりをつかみやすくなります。
身近度【近】 関心度【低】

身近度は近く、関心度の低いパターンです。社会保険 制度は、国民なら誰でも身近なものです。健康保険料や 厚生年金保険料を毎月天引きされていても、関心度は低 いものです。年金受給が近づいてくると、関心度が高くなっていく でしょうが、若い人は高くならないでしょう。もし、社 会保険についての研修をされるのなら、事前に関心度を 高める必要があります。わかりやすい情報を提供しなが ら、意識を上げていきます。
身近度【遠】 関心度【高】
身近度は遠く、関心度の高いパターンです。働く人なら誰でも関心のある人事異動の情報です。この場合は自分ではなく、人の異動情報なので身近度は遠いです。 もし、自分の上司の異動なら身近度が近くなり、意識ゾーンに入ってくるかもしれません。当然、自分自身の異動なら、意識ゾーンに入ります。
身近度【遠】 関心度【低】
これは、コンプライアンス(法令遵守)に関して表記しています。普段はあまり、コンプライアンスに関し、身近に感じる人も少ないですし、関心度も高くありません。ですから、意識ゾーンからは遠くかけ離れた状況にあります。 何の対策も打たずに、コンプライアンス研修を実施しても、関心をもってもらうことは難しいでしょう。できれば、事例を中心にした研修内容にし、身近な問題としてとらえてもらうようにするのがいいでしょう。