部門間で競い合う
部門間競争でボトムアップ
人材育成を推進する上で、部門間どうしで競い合いをすることも有効な手段のひとつです。個人に対し、いくら啓蒙の発信をしても、取り組もうとしない人はいるものです。
しかし、部門vs部門というカタチになってくれば、自分の怠慢が部門の足を引っぱることになり、多少意識に変化が表れやすくなるものです。部門の総合得点や平均点などを評価基準にすれば、がんばりの足りない人は自分のせいで負けてしまうのではと、考えるようになります。部門内でもメンバーが互いに叱咤激励をしやすくなり、真剣に取り組む環境ができてきます。
一人でやるより大勢でやる方がやりやすいものです。組織での「連帯責任」をうまく利用して、全員が積極的に研修や学習に臨むよう、誘導していきましょう。
部門間競争のすすめ方
【例:eラーニングで研修+テスト実施の場合】
- 1. 研修実施案内 部門の進捗を公開する旨、部門長にメール等で発信
- 2. 研修開始後、定期的に進捗を公表する(1週間毎、10日毎等)
※進捗率(何 %の人が完了したか)とテストの平均点を開示 進捗率順に表示 - 3. 全員完了の部門が出た時は目立つように発信(意識させる、あおる)
- 4. 部門長会議等で進捗を報告する(進捗遅い部門に気づいてもらう)
- 5. 研修終盤に入れば、進捗発信頻度をあげて期間内完了をすすめる
※部門長、部門実務責任者にメールで直接連絡する - 6. 研修期間終了 3日前からは毎日、進捗公表
※研修未実施者にもダイレクトに連絡 - 7. 100%完了を追求する
※「学ぶん化」を根づかせるためには、1人の脱落者も出してはなりません - 8. 最終結果の公表
※完了順に並べた表で公表(優劣がわかるように)⇒上位部門は褒めたたえる
その他の部門間競争
日ごろOJTでやっていることや部門の勉強会等、人材育成・能力開発に関する各部門の取り組み事例を披露しあいましょう。取り組みをオープンにすることで、「あの部門に行って自分を高めたい」と従業員に思ってもらうことも可能です。新たなことにチャレンジする人材の育成が最重要課題だと認識し、小さな「学ぶん化」活動を通じて、部門間が互いに刺激しあうことが大事です。
部門内の推進成否は部門長の意識が最大のポイントとなります