依存従業員を減らす
依存従業員からまず自立従業員へ
組織には”優秀な人”、”一般的レベルの人”、”能力がやや劣る人”が2:6:2の割合で、分布しているとよく言われています。3つのグループを何で線引きするかは、あいまいなところですが、経験則からあまり違和感は感じません。どんな組織にも序列はできてしまうものです。しかし、下位の層が多ければ、それだけ生産性の低い集団になってしまいます。
ここで、3つを層を自律型、自立型、依存型に分類して考えてみたいと思います。
自律型の人は、自分でやるべきこと見つけ、課題設定して、それをクリアするための方策を考え実行に移せます。
自立型の人は、決められた業務を自分で適切にこなす能力を持っていますが、自ら仕事を創り出すことは得意ではありません。
そして、依存型の人は、与えられた業務を一人でこなせなかったり、納期どおりに仕事をすすめられないという特徴があります。依存型の人たちをサポートするための労力は想像以上に負担となっているケースがあります。まずは、依存型従業員に自立型へとステップアップしてもらいましょう。

できない人からは徹底ヒアリング
ルーチン業務を十分にこなせていない人からは、徹底的にヒアリングをして、”出来ない理由”を究明しましょう。案外、「やり方がわからなかった」、「使い方を知らなかった」、「ルールがわからなかった」、「業務の目的的を理解していなかった」というような初歩的なことで、つまずいている可能性があります。
「中途半端な面倒見」が効率を悪化させる
”出来ない理由”をとことん突き詰めた上で、業務の支障が本人の能力の問題だと判断したなら、今度は1から10までやることをすべてコントロールした方がいいでしょう。一番効率の悪い方法は、中途半端に面倒をみることです。
たとえば、別の建設会社が工事を進めていたビルを、途中から任されたら大変です。どういう設計で、どんな工法を使ってるのか、使う建設資材はどうなっているのか等々。現状を把握するだけでも、大変な工数がかかってしまうのです。それと同じなのです。1から関与し、すべての工程を管理した方が、トータル的には工数が減らせるでしょう。