『型ハメキャッチコピー』
人が何か行動を起こそうとするときに、”キーワード”があると動きやすいものです。経営理念や企業理念、ビジョン、社是、社訓といったものも、ことばで表現されています。従業員がどう働けばいいかという指針になっているのです。
社内キャンペーンをするときでも、スローガンやキャッチフレーズがあった方が推進もしやすいものです。商品やサービスをお客さまに説明するのに、端的に表現することばがあれば、内容をわかりやすく伝えることが可能です。そんなキーワードやキャッチコピーを全員で考えましょう。
”苦手克服 ”のトレーニング
文章を書くことと並んで、”何かを考える ”ことを苦手とする人は多くいます。しかし、決して能力がないのではなく、”経験 ”が不足しているために、”やり方 ”がわからないだけなのです。『型ハメキャッチコピー』で苦手を得意に変えていきましょう。
”自由 ”が一番不自由
「何か案を出せ」と言われても、「何を出せばいいのか」悩んでしまうことは多いものです。漠然と投げかけても、なかなか期待するものは出てきません。たとえば、建築家の先生に「土地もお金もいくらでも用意するので、先生の自由に我が家を設計してくさい」と依頼したとします。しかし、設計上の条件や制約が何もないと、どんな家を作ればいいのか先生も困ってしまうでしょう。
条件を少し付けて「200坪の土地に、上物の予算1億円で設計してください」とお願いすれば、プランニングがしやすくなります。条件を絞り込む”ことによって、発想の糸口が見えやすくなるのです。また、条件は具体的なほど、発想のきっかけがつかみやすくなります。
具体的方法【例】
- ・キャッチコピーを考えるテーマを設定します 「新商品の特長」
- ・条件を絞り込む 「特長は 1つだけ」
- ・はめる ”型 ”を用意する 「5・7・5(川柳)で表現する」
- ・キャッチコピーを考えるテーマを設定します 「販促策の名称」
- ・条件を絞り込む 「特長は 1つだけ」
- ・はめる ”型 ”を用意する 「○○作戦、○○計画、○○プランで表現する」
- ・キャッチコピーを考えるテーマを設定します 「新サービスのおすすめポイント」
- ・条件を絞り込む 「POPに書ける範囲内で表現」
- ・はめる ”型 ”を用意する 「POPを準備」

*誘導しすぎると、それを ”ガイド ”にしてしまいがちなので、注意しましょう