人材育成・能力開発計画について
研修計画のコントロールセンター設置
全社の人材育成・能力開発をより効率的に実施していくためには、研修計画をコントロールする部門が必要になります。研修規模が小さければ問題ありませんが、複数の部門が個別に研修を実施するようになると、期間がダブったり、研修設備が使えないなどの問題が発生してしまいます。こういう事態を引き起こさないために、コントロールセンターを設置し、”交通整理 ”をしましょう。
全体計画の立案
個別の研修計画を立案する前に、全体計画の構想をまず組み立てる必要があります。次年度の経営計画や方針に基づき、全社のイベント、行事計画が組まれることと思います。
また、各部門においてもスケジュール化を優先すべきことが出てきます。ある程度、明確になっている行事予定をできるだけ避けて、階層別研修(新人、リーダー、等級別、管理職等)や職種別研修(営業、技術、総務、管理、経理等)など定番系の集合研修を日程に入れましょう。
次に法律改正や規制等で実施する必要のある研修の予定を落し込んでいきます。
※研修日程に合わせ、研修会場、研修設備、研修講師等の仮おさえをしておきましょう
全体計画の開示
全体計画が決まりしだい、全社に計画を開示しましょう。その際、部門ごとの年間繁閑度を情報として伝えてあげれば、忙しい時期を避けて個別研修の企画を立てられるようになります。
個別研修計画の集約
全体計画を全社に開示したら、各部門の個別研修計画を提出してもらいましょう。コントロールセンターで情報を集約し、期間のダブりや研修施設・設備の使用に問題がないかなど、研修が実施可能か確認をしていきます。万一スケジュール上障害があれば、調整をしていきます。
人材育成研修・年度計画の開示
個別研修の調整が完了し、スケジュールが固まったら、人材育成研修・年度計画を全社に開示します。常に閲覧できるようにしておき、変更があったときは速やかに修正をしていきます。
プチ研修で負担を小さく
定番系の研修計画が決まったら、「かんたん・リピート」できるプチ研修をいろいろと企画し、推 進していきましょう。
研修の目標設定について
研修に関し、目標設定がされていないのであれば、累計時間だけでも目標に設定しましょう。年間労働時間を 2,000時間とし、1%を人材育成に使うと 20時間になります。これは、1日 5分程度の時間を費やす計算です。一つの目安としてください。