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『−−左脳型』と『−−右脳型』のエピソード

四角い穴には四角い棒

 

ある展示会で組立て式の展示物を搬入していたときのことです。

分解された展示物の角には、接続用の棒を差し込むために正方形の穴が作られていました。それを確認した技術担当者が、搬入されてきた荷物を確認しています。しかし、なかなか見つかりません。荷物をすべて確認した彼は私のところに来てこう言いました。


「接続用の部材がありません。たぶん、入れ忘れてますね」


すぐに私は部材を確認しました。すると、ちゃんと接続部材はあるのです。それを「ここにあるやん」と、彼の目の前に差し出しました。

彼はそれを見て、キョトンとしてました。差し出したのが、丸いパイプだったからです。

合点のいかない彼のために、そのパイプを展示物に差し込み、組み上げていきました。ようやく彼は納得しました。


「四角い穴には、四角いパイプ」、彼の頭の中はそう固定されていたのでしょう。

四角い穴には四角いパイプ

左脳が ”こむら返り ”

 

サラリーマン時代、私は通算 8年間マーケティング部門で仕事をしていました。メンバーは営業前線から異動してくる人も多く、現場の意見を反映させた施策や販促企画を立案・実施するように心がけていました。在籍中には、何人もの優秀な営業マンがやってましたが、ある傾向がありました。

みんな営業現場でバリバリやっていた人材で、異動後すぐに自分の意見を言ってくれる人も多くいました。彼らは人と接する職種を経験して、流ちょうに話しますし、わかりやすい説明もできます。

しかし、話したことを企画書にまとめようとすると、一向に筆が進まなくなってしまう人も少なくありませんでした。さらに、モノづくりを担う事業部を担当すると、”感覚的 ”に仕事を進められず、”理論と文書 ”主体の仕事に大きく転換しなければなりません。営業時代、左脳をあまり使う機会がなかったので、”こむら返り ”状態になる人もいました。

ところが2、3年して営業の前線に戻ると、その人たちの仕事には厚みが出てきます。左脳を使ったロジカルな仕事を展開していくのです。左脳と右脳でうまく ”化学反応 ”を起こしているかのようなのです。

左脳と右脳のバランスをとれるような人材育成・能力開発を考えましょう

お金×知恵2×情熱3=成果

世の中、お金をかければ大概のことは実現可能でしょうが、無尽蔵に出費できるわけではありません。限られた予算を効率よく活用するために、従業員みんなで知恵を出し合い、うまく運用していきましょう。知恵をたくさん使えば、それだけアウトプットの質も高まってきます。

そして、仕事においてもっと重要なのは、何としてもやり遂げたいという情熱ではないでしょうか。人の思いというのは、強ければ強いほど他人にも伝わっていくものです。一所懸命になって取り組んでいる人がいれば、みんなが応援してあげようという気持ちになります。

お金をかければ、良いものでない

 

人材育成にお金をかければ、外部セミナーに参加したり、社外講師に依頼したり、あるいは研修を丸ごとアウトソーシングすることも可能でしょう。

しかし、お金をかければ人材育成がうまくいくとも限りません。経済環境が厳しさを増す中、経費は非常に重要なものです。メリハリを利かせ、”使うべきところに使う ”というスタンスが求められています。より良い投資効果を発揮するには、当事者である皆さんの知恵と情熱がかかせません。

お金

知恵をいかして価値がでる

皆さんの知恵を活用するほどに、人材育成の質は高まっていきます。会社のこと、自分たちのこと、現場のことを一番わかっているのが皆さんです。「どうやればいいのか?」、その答えのもっとも近くにいることを、ぜひ十分に理解してください。

知恵をいかす

熱い思いが重要

せっかくのすばらしい企画やアイデアも、実践しなければ何の意味もありません。とにかく、やれることから着手していきましょう。行動を起こせば、結果が見えてきます。もし、やり方がまずいのであれば、修正をしていけばいいのです。

人材育成内製化の成否は、あなたの ”熱い思い ”にかかっています。お金と知恵と情熱の最適バランスで、人材育成の内製化を推進してください。

情熱をかける

アウトプットは、次の方程式で決まるです アウトプット(成果) = お金 × 知恵 2 × 情熱 3

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