人材育成 OJT
理想の人材育成法?
OJT(オージェーティ)はOn-the-JobTraining(オン・ザ・ジョブ トレーニング)の略です。実際の職場での仕事を通じて、人材育成、能力開発訓練を行うものです。実践に即したカタチで指導ができるので、成果を生み出しやすい方法です。OJTに研修のすべてを取り込めれば理想的でしょう。しかし、実現のためには課題もあります。
OJTの課題
プロであれば、仕事を通じて能力を高めていくのは当然のことでしょう。日々の業務の中で、実例にあたりながら学んでいくのです。具体例で説明してあげると非常にわかりやすいものです。
「なぜ、ああしたのか」、「なぜ、ああ言ったのか」というようなことを、記憶が新鮮なうちに指導を受ければ、頭の中にも入りやすいのです。トレーナー(上司や先輩等)に力量があれば申し分のない方法なのです。
しかし、みんなにその能力が均一に備わっているわけではありません。経験の浅い上司は、どう指導すればいいのか自分自身が理解していない場合もあります。このような課題はどんな組織にでも存在するものです。課題解決のための打開策を考え、実行することを繰り返し前進していきましょう。
課題解決策【案】
優秀な上司が部下の成長を願い、OJTで教育・指導することは珍しくはありません。良い教え方、良い学び方をしているにもかかわらず、そんなことを意識していることは少ないでしょう。せっかく学ぶための手本が社内にあっても、活用できなければ意味がありません。”OJTの横展開 ”を意識した環境をづくりが重要なのです。以下、具体案です。
- ・構えず(過度に力を入れないで)に取り組む ⇒ほんのひと言アドバイスも OJT
- ・「教える人」、「学ぶ人」を固定化しすぎない ⇒誰からでも学べる(誰でも教えられる)
- ・マイナス面も学ぶ ⇒悪いことでも「反面教師」としていかせれば、価値がある
- ・日々のアドバイスをメモに残す ⇒「何をどう教えたか」、「何をどう学んだか」双方が記録
- ・日々学んだことをメモに残す ⇒自分自身で気づいたり、学んだりしたことを記録
- ・「OJTメモ」をいかす ⇒日々のメモは社内共有し、みんなが活用できるようにする
※できるだけ、具体的な内容で記述し、誰でも実践できるように工夫を凝らす - ・OJTの実例集を全社で蓄積する
※『業務別OJT実例集』201X年○月○日
※『シーン別OJT実例集』

*営業拠点など、出先機関の OJT用資料づくりなどはバックアップしましょう