従業員の現行能力把握法
効果的な研修を目指すために
従業員の能力開発をすすめるにあたり、まず現状を理解しておく必要があります。その人が仕事や会社に対して、どんな意識をもって取り組んでいるのか、また、潜在的に秘めている能力はどんなものがあるのか。これらを確認した上で、方向性や研修内容などを決めていけば、より効果がでやすくなります。
まずは耳を傾けることからスタートです
従業員のことを知るには直接面談して、その人の考え方や意見、目指していることなどを聞くことが一番です。本部側(人事部門等)にある人事情報の内容が薄いほど、ヒアリングの重要性は増してきます。組織が大きくなってくると、中途採用者の存在に気づきにくくなってしまいます。せっかくの有能な人材が埋もれてしまっている可能性もあります。手間と時間のかかることですが、人材をいかすためには大事なポイントです。ぜひ実践してください。
具体的方法
ヒアリングを実施する際、できるだけ効率化を図った方がいいのは当然のことです。そのための方法をご紹介しますので、自社にあった方法で取り組んでください。
『自社検定』の実施
会社のことをどれくらい知っているか、また関心をもっているかを確認します
400字論文
例えば「私が社長ならこうする」という題で 400字以上の提言を書いてもらいます
問題意識をもって仕事に取り組んでいるかを確認します
自社商品・サービスの魅力確認
利益の源泉になるものをどれだけ意識し、理解しているかを確認します
『感動 気づき 感謝 この一年』
従業員個々の考え、感受性、洞察力、成長度合などを確認します
『自分案内』
その人のもっている潜在能力を確認するための手がかりにします
※上記のことは”悪さ加減”を暴くために実施するのではありません。現状をより正しく把握し、改善するために実施するものです。実施に際しては、十分にこの点を注意してください。
ヒアリングに際しての留意点
- ・「従業員の成長を会社がサポートする」方針であることを理解してもらいましょう
- ・全従業員面談実施 ※分け隔てなく実施することが重要です
- ・フランクに話せる場と雰囲気も時と場合により必要です
ex.集合研修実施後懇親会等